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体験者の声

INTERVIEW

一期一影 インタビューVol.1 三木眞弘さん

Vol.1

三木 眞弘 さん

生前遺影の撮影をさせていただいた、
三木さんに参加してみた感想をインタビュー。

どうして遺影を撮影しようと思ったか等、撮影の流れとともに、
実際の制作過程をご紹介させていただきます。

どうして遺影を撮影しようと思ったのでしょうか。

実は、うちの父は2010年に他界しています。そして母が今年、4月11日に他界しました。
そのようなタイミングで、この「一期一影」の遺影撮影のお話が舞い込んできたのです。

うちの父と母は同年代で、母は97才まで頑張ろう、と言っていたのですが、
あと少し、というところで他界しました。
そして、私も、今年で71・もうすぐ72才になります。
自分の人生を思い起こすタイミングに来たお話だったので、
私も準備、人生の整理の一つとして撮影をしてみようと思いました。

また、上智大学の神父様が「死とは何か」をよく話すのですね。
昔はよく講和を聞きました。
そういった環境もあり、常に仕事をリタイアした後のことは考えてきていましたね。

人生を振り返る

一期一影 インタビューVol.1 三木眞弘さん 人生を振り返る

遺影をとる前に、ヒアリングシートを記載していただいたのですが、実際書いてみてどうでしたか?

鮮明に昔を想い起こしながら、ヒアリングシートを書いていました。

アイフォンのフォトライブラリーに写真が入っているのですが、
中学、高校の写真や60年代の写真を見て「こんなものもあったのか」と、
昔を思い起こしながら、記載を進めました。

残っているほとんどの写真は社会人になってからのものでしたが、
世界中を旅した写真を見ながら、当時を振り返りましたね。

若いころの思い出を、まるで昨日のように、鮮明にお話できることにとても驚きました。

それはもう、強烈だったからですね。学生・社会人の経験。
アメリカの一人旅の体験が、今の自分のベースとなっています。

昔は、人見知り。内気な性格だったのですが、アメリカに行ってから、
全面で自分を表現していく性格・価値観に変わりました。

実は、気心の知れている大学時代の友人が、
大学時代に一斉に海外に行ったのです。

ウィーン、アメリカのカリフォルニア・・・
今でも帰ってくると、一緒に遊ぶような仲で。

この時の旅、そして友人は、本当に精神のベースとなったというか、
人生のベースになりました。

その後の社会人生活は、やることは新しいことばかり。
やりましょう!と進めて、広めて。

幸いにも、アメリカの会社には、そういう人たちが多く、
会社内でも交友関係ができて、会社自体がそのような企業文化でした。

どんどんと、人生が豊かになっていきましたね。

ヒアリング時は、「私のことを、もっと分かってほしい」と思って話していたのですが、沢山自分の話ができ、核となる日本からアメリカへの旅、も理解していただけた上で、
遺影の撮影に臨めてよかったです。

撮影場所について

一期一影 インタビューVol.1 三木眞弘さん 撮影場所について

撮影場所は納得できる場所で撮影できましたか?

はい!思い出深い場所で撮影ができて良かったと思います。

一号館のあのドア。朝の8時30分になるとしまってしまうんですよ。
英語、宗教学など、必修の授業が朝イチであるんです。
だから、急いで学校に行ったのを、今でも覚えています。

そして、昔のイグナチオ教会。
ミサの時、あのドアを開けて、荘厳な教会の中へ入っていく。。。
やはり、それですね。思い出の残った場所で撮れて良かったです。

事前に、何処で撮影しようか、色々と考えていたのですが、
アリゾナだとちょっと遠すぎましたしね。
東京ですと、上智大学で初めから決めていました。

撮影に向けて

一期一影 インタビューVol.1 三木眞弘さん 撮影に向けて

撮影前に、どのようなことを考えながら当日を迎えましたか?

服装は、編集さんから提案もいただき、どういう服を着ようか考えていましたが、
白のボタンシャツで行こうと、大体決めていました。

そして、アメリカの会社のプレゼン練習で上司から指摘された襟の部分。
襟を立てて堂々としなさい、という上司の指摘を思い出しながら、
撮影に望んでいましたね。

実は、小物も40年前から付けているアクセサリーを付けてきています。
料理をするときは、普通、小物は取るかと思いますが、
私はずっと着けていました。こういう思い出のアイテムとともに、
撮影ができたことも良かったです。

実際の撮影はいかがでしたか?

彼女(フォトグラファー)との対話ですね。

ヒアリングも踏まえて、人物も理解していただいた上での撮影。
それがあったから、フォトグラファーと上手くコミュニケーションが
取れていたと思います。

遺影を使う

一期一影 インタビューVol.1 三木眞弘さん 遺影を使う

生きている間は、遺影をどのように使いたいですか?

飾っておきたいですね。
家の中に、いくつか写真を飾っていて、若い頃の自分も飾ってあります。
自分の部屋。そして、彼女(奥さん)の部屋に飾りたいですね。

難しい質問なのですが、もし自分がいなくなったあとに、遺影はどのように残ってほしいと思いますか?

それはもう、彼女次第ですね。
一緒にお花も活けてほしいですね。

そして、遺影の撮影には、うちの妻も参加してくれて本当に良かったです。
一緒に作っている感じがしました。

今回の遺影は、自分のためだけじゃなく、妻のためでもありました。
自分がいなくなった後も、大切にしてほしいですね。

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